シェアメイト
ルームメイト
一枚の紙切れを持って件のマンションにいた。
一時間ほど前に記載されていた電話番号に連絡入れてマンションの契約者と早速会える事になったのだけど

「大変だったね」

煤で汚れたままの私を追い払う事なく新たなシェアメイトとして受け入れてくれた。
名前は神薙悠里。
ざっくりとしたセーターが似合う会社勤めぽい年齢のお兄さんだった。

「突然すみません。しかも汚れたままで…」

誤れば仕方がないよとクスリと笑う。
その笑顔が意外にも素敵だったから…

思わず私が照れてしまった。
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