続・シンデレラLOVERS ~AFTER三ヶ月目のジンクス~

日菜琉視点



「誕生日プレゼント……ちょっと早いけど」



そう言って善雅くんがわたしの手に乗せてくれたのは、真っさらなシルバーリングだった。



そっとわたしの薬指にそれをつけながら、



「おまえは俺のだからその証な。外すなよ」



そう言って笑いかけてくれた善雅くんの薬指にも同じ指環がついていて……。



なんだか夢でも見てるんじゃないかってくらい、善雅くんに抱きしめられた体中が幸せな気持ちで溢れていた。



やっぱり善雅くんの笑顔がわたしは大好きで。

これからずっとずっと一緒に居られますように……って。
毎日指環に願掛けをするのがわたしの日課になっていた。



それなのに……。




「あー……残念だけど今日のデートはキャンセルね」


「そんなー……」


「仕方ないじゃん。熱が39度近くあるんだから」


大人しく寝ときなさい



こう言って葉琉ちゃんが熱くなったわたしのおでこに冷却シートをペタッと貼り付ける。



うぅ……。
今日は仲直りしてから最初のデートだったのに……。


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