【完】キスミーアゲイン


…いや、もしかしたら気付いているのかもしれない。

気付いていて、知らないふりをしているのかもしれない。

ユキさんの、あの全てを見透かしていそうな瞳には、私が必死で隠している気持ちなんて、丸わかりかもしれない。


…まぁ、バレていようとバレてなかろうと、ユキさんが私を『いらない』と言うまで、私は何も言うつもりなんてないけれど。

私から、離れるつもりはない。


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