【完】キスミーアゲイン
「…!すみませんねお子様で!」
「今はお子様以下だったけどね」
「……!」
む、むかつく…!
多分今顔には思いっきりそう書いてあるに違いない。
けれどユキさんはそんな私にお構いなしで、勝ち誇った笑みを浮かべながら、近くに置いてあったバッグと車のキーを掴んで玄関に向かっていった。
「おとなしくお留守番してろよ」
「…ハイハイいってらっしゃい」
「…ふぅん、お前そんなこと口にしちゃっていいの?」