あ。俺、重症だ。

「…一目惚れかー。そりゃどうしようもないわな。オレに教えたのは、紹介しろとか連絡先教えろとか?」


「いや、そう言うのはしなくて良い。ちゃんと、自分で何とかしたいから。」



聖夜の力借りたらなんか反則じゃん?



「お前に教えたのは、ただ知ってて欲しかっただけだから。俺がお前の姉ちゃんのこと好きなんだって。弟としては複雑な心境にもなるだろうしな」



「…そっか。まぁ、複雑っていうより困惑って感じだな」


「うん。だよな。なんかいきなり悪かったな。じゃ、そう言うことだから」


「おー。いろいろ聞きたいこともあっけど学校で聞くわ。日向いるし」


「どぅえっ!!お、おま、聞かれて、」


「変なリアクションだなおい。聞かれてねぇから安心しろ。じゃ、学校でな」



一方的に切られた電話を耳から離し、意味もなく見つめてしまう。

びっくりはしてたけど、迷惑って感じじゃなかった、よな?



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