あ。俺、重症だ。
「ま、そこはお前とあいつ次第だよな。あー、あいつどうせ選抜入るから、そんときが近づくチャンスじゃん?」
あのプレーなら確実ですよね。
次の試合が始まっているが、その中に日向先輩のような華のあるプレーをする人はいない。
「あと、あいつスラダン好きだよ。」
スラムダンク、だと…?!
「俺もめっちゃ好きっす!!」
何回読み返したことか!
俺のバイブル!むしろ崇拝レベル!
井上雄彦先生が書いた高校バスケ部青春物語!
「以上。親友であるオレ情報。あとはお前で勝手に頑張れ。」
「ありがとうございます!」
何だかんだでちゃんと俺のためになる情報を教えてくれる斗真先輩は、やっぱり良い人だ。
この人が敵になんかなるわけないか。