彼とあたし-もう1人の彼-
5章+変わった日常

見慣れない背中

―――数日後..



あの日まさには家まで送ってもらった。




お母さんは泣きながら
あたしを抱きしめてくれた。




傷だからのあたしの姿…
その理由はお母さんには言えなかった。
もちろんお父さんにも。





次の日の学校は休み、
まさのことばかり考えてた。



考えても…
現実は変わらないのに。





「唯伊!」
「…倖」





そんなこんなで、
まさと別れて数日。





「合コンしない?」
「合コン?」
「次の恋しなよ」
「…。」




もう恋なんていらない。




もう幸せなんて…いらない!
幸せは絶望だったんだから。



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