彼とあたし-もう1人の彼-
「なに泣きそうになってんの?」
「…だってぇ」
「拗ねた振りだよ」
「…ごめんねぇ…っ」





結局泣いちゃいました。
朝からまさに迷惑掛けちゃった。




「俺も悪かったから」
「そうじゃないよ」
「…もう泣くな」





まさは頭を撫でてくれる。
この仕草…超好き!
なんか落ち着くんだよね。





「うっわ!まさ泣かせたの!?」
「…千尋」
「唯伊ちゃんおいで?」




と目の前で手を広げる
千尋を叩く猛。





「いってぇな!冗談だろ」
「冗談でもすんな」





猛は無表情でそう告げ、
そそくさに下駄箱へ消えた。




「俺の唯伊に手出すなよ」
「…。」
「わかったな?千尋」
「…わかった」




シュンとなってる千尋…可愛い//
子犬みたい!


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