いじめッ子には報復を。

「ちょっ…希美!!」


ボソッと圭介クンに呼ばれ凌チャンさんに背を向けて、3人で頭を突き合わせる。



「…機嫌悪くね?」

「…オレらめっちゃ睨まれてるんだけど…」



…確かに。



「だ、大丈夫だから!!」



ふたりともすっごい睨まれてるけど、きっと大丈夫……!




「なーに3人で仲良くコソコソしてんのかなー??」




「「…こえぇーー!」」


うん。こえぇ。



「…な、なんもないから!さぁみんなでご飯食べよー!」



凌チャンさんのほうに向き直り、無理やりご飯タイムを開始させる。

不機嫌丸出しの凌チャンさんの低い声にちょっと冷や汗をかいたのは内緒だ。



「はぁ?こいつらも?」



「そう!こいつらも!」



じゃないと、ここに連れてきた意味ないじゃん!




< 116 / 257 >

この作品をシェア

pagetop