RinNe
そこには雪子のお母さんと、


泣きじゃくる誠の姿があった。


[雪子は、雪子は大丈夫なんですか?]


2人とも俯いたまま黙りこんでいた。


そこで初めて雪子の姿をみた。


もう、手の施し様が無い事も医者に聞かされた…


[雪子、雪子、頑張れ、死ぬんじゃないぞ!
死んだら駄目だ!!ゆきこーっ!!]


僕は病院に響き渡るほど、

大きな声で叫んだ。


割れんばかりの声で…



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