love bye love
第一章


カチカチ。

カチカチ。

メールを打ったり消したり。

上手く言葉にならなくて、つくづく文章力がない自分に嫌気がさす。

【メールを送信しました】

この表示が出る度に、やっぱりもう少し可愛い言い方すればよかたかな?

なんてちょびっと後悔したりして。

そのあとは受信メールを知らせるランプが点灯するのを飽きる位ドキドキして待ったり。

「ハァ〜。」

携帯を胸に置いて、目をつむって送った相手の姿を想像。



「みちか!またメールしてるー」

部屋のドアが空いたと思ったら、幼なじみのヒーちゃんが顔を出した。

ヒーちゃんこと、瞳ちゃんは幼稚園の頃からの友達で、お家も向かい同士。


「ヒーちゃん!・・・えへへ。尚くん」

「やっぱりー。だってみちかすごい嬉しそうだもん」


同じベッドにねっころがって、おしゃべりするのが私達の日課。



「そろそろこっち来ないの?」

二人で漫画を読んでいるとヒーちゃんがそう呟く。


「・・・んー」

今わたしがメールしていたのは、尚君と言って私の好きな人。


彼氏、では無いけれど・・・お大事に想いは一緒だと思う。
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