*エトセトラ*
「それより?」

聞き返すけど、答えを聞けないまま和泉君に引き寄せられ、もう一度ギュッと抱き締められた。


「和泉君っ!?」

「いいから、このまま堪能させて。どれだけ会ってないと思うんだよ」

「そうだけどっ…」

腰に回る腕の力が、さらにギュッと強くなる。


こうして抱き締められるのは3週間ぶり。

もちろん、ずっとずっと会いたかった。抱き締められてもちろん嬉しいけど、今は恥ずかしさの方が上回ってしまう。

真っ赤な顔であわあわするだけ。


「い、和泉君…、あのっ…、」

「モカ、会いたかった…」

「う、うん、私も…」

「今回つくづく感じたけど、俺遠距離は絶対無理だ。モカがそばにいないとダメ」

「う、うん、私も…」

そんな言葉を言われ、もう、頭の中が沸騰しそうだ。のぼせて、また倒れてしまいそうな勢い。

極甘な和泉君は、久しぶりすぎて刺激が強すぎる。


相変わらず真っ赤な顔で和泉君の腕の中におさまっていると、頭にチュッとキスを落された。

「ひゃっ」

ビックリして思わず顔を上げると、そのまま唇を塞がれる。


「…んっ!…い、いず、みくんっ…!」

「……ん?」


少し抵抗すると、和泉君の唇が離れ、「何?」と納得いかなそうな表情で見下ろされた。


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