*エトセトラ*
こんな状態が続き、いくら私が抵抗しても和泉君は絶対に譲らないことは分かっている。

しかも、この場から逃げることもできない。ここで和泉君から手を離してしまったら、私は確実に溺れてしまう…。

早く、乗り切った方がいい…!?


覚悟を決め、間近にある和泉君の顔を見つめると、ニコリと笑顔を返された。


「していい?」

「うっ…。す、少しだけなら…」

もう逃げられない、と思い切って了承すると、和泉君は満足そうに微笑み唇を塞いだ。


「…んっ…」

何度も角度を変えながら深く口付けされてしまった私は、意識を飛ばさなように、必死で和泉君の肩を掴んでいた。


しかし、容赦ない和泉君はすぐさま舌を入れてくる。

「んんっ…!!」

少しだけって言ったのに…!!全然…!!


逃げようとしているのを和泉君は察したのか、抱き締める腕の力をますます強め、後頭部に手をまわしてガッチリ掴んでくる。

逃げ場をなくされ、もう和泉君にされるがまま。


そして、唇を離した頃には、呼吸は乱れきっていた。


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