君の背中に
「ねぇねぇ里央、
 土曜日公園でサッカーに決まったって」

「さすが弟くんだ」

伶くんは中高でバスケ部だった。
弟は伶くんに憧れて
今はサッカークラブに通っている。

「でさ、私も行きたいんだけど
 里央も来ない?」

「綾音どうした?
 サッカーしたくなったか??」

里央の反応が変わった。
バレないように。バレないように。

「最近運動不足でさ…
 ほら、ダイエット」

「里央十分細いって!
 まさか新しい恋でも見つけたか?」

冗談半分の里央の言葉が
今日はやけにキツかった。
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