君の背中に
変わらない日常。
楽しい日々。

でも、贅沢かもしれないけど
少しだけ辛かった。

伶くんに会いたい。

ワガママなのは分かってる。
ただの「妹の友達」。
彼女じゃないし、友達以下かも知れない。


「あーやねっ」

気がつかないうちにボーっとしていた。

「意識ぶっ飛んでるよー?」

「なっ、なんでもないっ」

「ホントかなぁー?
 顔が真っ赤だよー?」

「えっ…!?」

「からかうとホントに面白い反応するよね、
 綾音分かりやすい!」

「そんなことないって…!」

「私のお姉さんになるなら
 もっとしっかりして欲しいわ」


自分の顔が
さらに赤くなるのを感じた。
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