異世界にて
*豹変*

「ん…」


朝、目を覚ますと、何故か目の前でダルクが眠っていた。


「っ!?」


菖蒲は唖然としてダルクの寝顔を見ていたが、たちまち顔が真っ赤になる。


「えぇ!?」


動揺しすぎて、ベッドから落ちた。


「いたたたた…」


「…お前、何やってんの?」


「ほわっ!」


ダルクはいつの間にか起きていて、呆れた様子で菖蒲を見ている。


「お、おはようございます…」


「……はよ」


取り敢えず挨拶は忘れない。

そして、早速本題に入る。


「あの、ダルクさん、何故同じベッドに…?」


先程のことを思い出したのか、菖蒲の顔は真っ赤だ。

ダルクはしばらく黙っていたが、ようやく口を開いた。
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