異世界にて

 4人は少女のいるベッドに近寄り、横に並んだ。


「あの、貴方達がわたしを助けてくれたのでしょうか?」


少女が目をぱちくりさせながら問うと、4人も目をぱちぱちと瞬きした。


「え…、えっと…?」


自分が何かしてしまったと思う少女であったが、覚えがない。

戸惑っていると、金髪の少年がクスクスと笑っていた。


「…あ。ごめんね。僕らを見ても、何も言わないなんて、今まで一回もなかったから」


「え…。えと、何を言えば…」


いきなりそんなこと言われても困る。

だいたい、初めて会ったのに、言うことなんて、あるのだろうか?

もちろん、保護してくれたのなら、礼は言うが…。
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