〜初恋〜アナタに溺れる

いつか、また

「おはようございます!」

「あ、おはよう。だいぶ慣れた?」

「はい。もうすぐ三年になりますから」

「もうそんなになる?」

「はい…」






私がブライダルの本社に再就職して三年。


猛と…会わなくなってから三年。


時々、思い出すんだ。

懐かしいあの頃のことを…


もう、三年になるのに未だに想い続けてる。

呆れるくらい、あなたに溺れていたんだよ。


ずっと好きなまま…時間だけが虚しく過ぎて…。


だから…恋もしてないの。


出会いは沢山あるんだよ?


でもね、あなた以上に愛しいと想える人がいない。


笑っちゃうでしょ。


あのネックレスもね、毎日つけてるの。


私の宝物だから…



ねぇ。


猛は今幸せ?


子供もいるかな?

猛がお父さんなんて…ちょっとイメージ湧かないけどね。




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