光の姫は何を見る


「本当に能力が使えるか俺が確かめてやるよ」



ニヤリと笑いながらカイジ君があたしの肩を触れようとする。


「あっ…! 今はやめた方が…」


あたしが言い終わる前にカイジ君は触れてしまっていた。


その瞬間、あたしの体がピカッて光る。


「いってー!」


あたしに触れたカイジ君はそう大声で叫ぶ。


「だから言ったのに」


あたしはカイジ君を横目に見ながらポツリと呟いた。


するとフウタ君が恐る恐るあたしに近づいてきた。



< 83 / 135 >

この作品をシェア

pagetop