野良ライオンと文系女の猛獣使い
今日の夕方からは、『交流会』という名の『飲み会』が開催される。
学校の先輩やら、同期生との食事会なんだけど、正直言ってそういうのは苦手だ。
なんか場の流れで、一人一芸を披露することになってしまったので、憂鬱さはハンパじゃない。
まあ、それに関しては加奈子の芸のアシスタントって形で落ち着いたから、マシと言えばマシなんだけど。
そんな憂鬱を抱えた私は、出し物の打ち合わせに加奈子の家へ。
──行く途中で、買い物を頼まれたので寄り道だ。
自分で行けよ。と、言いたくなったけど、出し物の件で借りが出来るし、加奈子の家までの直線上にあるから、さして面倒くさくないし。
さっさと済ませよ。
そう思って駅のホームに立つ。
思えば、それなりに離れたものだ。高校時代は歩いて行こうもんなら行けたのに。
今はお互いに一人暮らししてるけど、ルームシェアとかも面白かったかも知れないな。
そんな風に考えてる間に電車が到着する。
ドアが開くと、どこのラッシュだ、と突っ込みをいれたくなる程にホームに人が溢れ返った。
(うっわ……面倒くさ)
アンタらこんな駅に何の用があんのよ。
愚痴っても仕方ないし、人混みを掻き分けて電車のドアを目指す。
朝のラッシュには整列してるくせに、昼間はカオスだなお前ら。
要はみんな必死で。
そんな中での、ちょっとしたトラブルなんて気にも留めない。
アタシだってそうなんだけど……。
その時は偶々、ホント偶々目に入ったからさ。
「邪魔だ。クソババア」
そう捨て台詞を吐いて、小柄なお婆ちゃんを突き飛ばすガキの姿が。
学校の先輩やら、同期生との食事会なんだけど、正直言ってそういうのは苦手だ。
なんか場の流れで、一人一芸を披露することになってしまったので、憂鬱さはハンパじゃない。
まあ、それに関しては加奈子の芸のアシスタントって形で落ち着いたから、マシと言えばマシなんだけど。
そんな憂鬱を抱えた私は、出し物の打ち合わせに加奈子の家へ。
──行く途中で、買い物を頼まれたので寄り道だ。
自分で行けよ。と、言いたくなったけど、出し物の件で借りが出来るし、加奈子の家までの直線上にあるから、さして面倒くさくないし。
さっさと済ませよ。
そう思って駅のホームに立つ。
思えば、それなりに離れたものだ。高校時代は歩いて行こうもんなら行けたのに。
今はお互いに一人暮らししてるけど、ルームシェアとかも面白かったかも知れないな。
そんな風に考えてる間に電車が到着する。
ドアが開くと、どこのラッシュだ、と突っ込みをいれたくなる程にホームに人が溢れ返った。
(うっわ……面倒くさ)
アンタらこんな駅に何の用があんのよ。
愚痴っても仕方ないし、人混みを掻き分けて電車のドアを目指す。
朝のラッシュには整列してるくせに、昼間はカオスだなお前ら。
要はみんな必死で。
そんな中での、ちょっとしたトラブルなんて気にも留めない。
アタシだってそうなんだけど……。
その時は偶々、ホント偶々目に入ったからさ。
「邪魔だ。クソババア」
そう捨て台詞を吐いて、小柄なお婆ちゃんを突き飛ばすガキの姿が。