love catcher
連れてこられたのはこんな学校では使われることない自習室
何故か鍵を持ってる隼人がドアを開けて中に入った
『早く食おや』
隼人が自分の隣の椅子をポンポンと叩いた
その席にウチが座ると隼人は鞄から弁当を取り出して食べ始めた
「……………………」
結構長い沈黙の時が流れていたんだと思う
玲のことを考えはするものの、どうにもならなくて…
玲のことを考えながらも隼人との沈黙は何か居心地悪い
「俺んちのオカンの玉子焼きハンパない上手さやねんな」
「…は?」
あまりにも突然で予想もしなかった言葉で沈黙を破った隼人
思わず何とも可愛らしくない声を出してしまった
「俺のオカン料理だけは上手いねん」
なおも弁当に視線を向けたまま中身を食べる隼人
「そーなんや」
きっと隼人は聞きたいことがいっぱいあるはずなんや
ウチが族抜けたことも玲が新総長になったことも隼人にとったら何の前振りもなくさっきわかった事実なんやから…
いつも冷静で大人な玲が何で今日あんなに取り乱したのかも隼人はたぶんわかってる
ウチの所為やってわかってる
でも隼人は何も聞いてこーへん
普通の奴やったらNo.1族の話はやたら聞きたがるもんなんやけどな
隼人は何もないかのように…
本当にただ、ウチと弁当だけを食べにきたのかとも思ってしまうほどや