無限大の友情
第一部
「ごめんください」
母があいさつをして中に入っていった。友則もそれにならって入っていった。

出てきたのはどうやら母親のようだった。

「今日、隣に引っ越して来た相川です。よろしくお願いします。」

母が頭を下げたので、友則も真似をして頭を下げた。

「そうですか。よろしくお願いします。こちらは息子さんですか?ウチにも4月に小学校に入学する息子がいるんですよ。」

「そうですか。じゃあ友則と同い年ですね。」

「そうなの。友則君、今ちょっと呼んでくるから待っててね。」

「よかったね。友達がすぐ近くにいて。」

「うん!」

「さあ幸哉、入っておいで」


これが相川友則と中原幸哉(なかはらゆきや)の二人の少年の出会いだった。
< 1 / 11 >

この作品をシェア

pagetop