たった一人の親友へ
「久しぶり・・・」

引きつった笑顔しか出せない

「最近忙しかった??あんまちゃんと話せてなかったから来ちゃった。」

そう言って笑う隆也

あたしが無言でいると

「あっ・・ごめん。
迷惑だった?」

とちょっと切ない顔を見せる


話さなくちゃ

話さなくちゃ

今度こそちゃんと向き合わなくちゃ

そう心では思ってるのに

口が乾いて何も言えない


「さな…?
どうした?」


あたしはいつからこんなに泣き虫になったんだろう

隆也に何か言おうとすると目頭が熱くなる


「さな。
何か言いたいことあるんだろ?

とにかく座って話そう。」


隆也に気を使わせて

あたしは何やってるんだろ

隆也はあたしの肩に手を回し

家へと促すように腕に力を入れた


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