たった一人の親友へ
気付けば


翔と出会って


五年の月日がたっていて


あたしは


ただただ翔だけを見続けてきた


彼に彼女が出来たって


あたしに彼氏が出来たって


それでもあたしの中心にはいつも翔がいた


思えば


あたしはいつも彼に


愛情を求めていたのかもしれない


愛に恵まれなかったあたしは


翔に


全てを委ねすぎていた


依存しすぎてた


ごめんね





今までずっと重かったよね?


いくら友達でも


限度がある


あたしたちは


近いようで


何も分かりあえてない


お互い必要な存在だけど


きっといつか


お互いの負担にもなり得る







“俺さなのこと大好きだわ”




この言葉


どんな気持ちで言った?


あたしね


翔のこと


本当に


本当に


大好きだった


恋をすることも


恋を失うことも


教えてくれたのは


翔だったね











ねぇ翔





あなたは


少しでもあたしのこと考えてくれてる?


忘れないでいてくれてる?


もしそうなら


あたしは少しでも救われるよ


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