たった一人の親友へ
中一の時


あなたはあたしに何もかも抱え込みすぎだって言ったよね?


俺がその荷物半分持ってやるって


中二の時


あなたはあたしに辛い時は言えって


友達の大切さを教えてくれたよね


中三の時


お前以上に大切なやつなんかいないって


あなたは大切な彼女と別れた


高一の時


あなたに本当に大切な人ができて


そのことで少し距離を置いたあたしたち


でもあたしのことが必要だって


普段絶対に涙なんか見せないあなたが


必死にあたしに伝えてくれた


高二の時


あなたが彼女と喧嘩して


あたしにこう言ってくれたよね


“もうさなだけでいいや”


高三のとき


受験の最中


あなたが買ってきてくれたお守り


あのお守りのおかげでたくさん支えられた


卒業式の後


あなたはあたしの元を去った


あたしを一人おいて


空に行ってしまった


どうせなら


一緒に連れて行ってほしかったな






今あなたは何を考えているの?




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