たった一人の親友へ
自分が都合のいいやつだって分かってる

翔がだめだから隆也に頼る

そんなことしたって結局何も解決できないのは分かってるけど

ただただ自分のどうしようもない寂しさを

誰かに受け止めてほしくて


これは隆也を利用してるっていうことになるのかな


隆也はあたしが話し終わった後

「気付いてやれなくてごめん」と言い

あたしの頭をぽんって叩いて抱きしめてくれる



ほらね

こんなところだって翔と同じ


それがまたあたしの感覚を鈍らす


どうしようもないあたし




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