泪の花。

姉…。

一本の電話がきっかけだった。


今まで…

今の今まで…

最近考える事が沢山ありすぎて忘れてしまっていた。





「初美~?電話よー」


お母さんの嬉しそうな声で気付くべきだった。


その電話には出てはいけないと…




『もしもし。』


「初美?姉さんよ。今度の休みに帰国するから、じゃあ…」


プッ、プー…



『……い、今なんて……』



「お姉ちゃん帰って来るんだって、久しぶりだわーあの子ちっとも帰って来ないんだもの。」





恐怖の大魔王が…



帰ってきちゃう!!


私の最も苦手なあの人が帰国ー!?





『私!!しばらく友達んちに泊まる!!』


「何言ってるのよ。ダメよ!!」


と凄い剣幕で睨む母。



この人でなし!!!!!
< 104 / 203 >

この作品をシェア

pagetop