らぶきゅん






「ねっ?笑えるでしょ?まぁ、真柚なら汗出すかもしれないけどさ」


香里が再びお腹を抱え、足をバタバタさせながら笑う。


「そ、それにさ、珍しい生き物って……満川さん人間扱いされてないって」


竹田くんもまたイタイところを突いてきた。


「ふ、2人ともバカァッ!!」


あたしは席を立ち上がって教室の隅っこに行って空を見上げた。


香里も竹田くんも洵介先ぱいもカバカバっ。第一、口から汗なんてあたしも思い付かないよっ。


でも、よく考えてみれば……あたしのヨダレ君を見られたってことなんだよね?


それも、大好きな大好きな洵介先ぱいに…



「NO───────ッ!!」



しかし、あたしの悲鳴は香里と竹田くんの笑い声によってかき消された。






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