右側のキミ。

それから5年間。

あたしの気持ちは

しだいに薄れていった。

クラスが離れ

話すこともなくなった。

中学に入学した頃

あたしはキミじゃない

別の男を好きになった。

「よぉ、瑠香!」

「あ、周ちゃん!」

―中山 周介(ナカヤマ シュウスケ)

一応小学校からの仲。

まさか好きになるとは思ってなかった。

「瑠香も吹部の見学?」

「あ、うん…」

「じゃあ俺と一緒にまわろうぜっ!」

「えっ…あっ、いいよ…」

そうやっているのが楽しかった
< 3 / 14 >

この作品をシェア

pagetop