右側のキミ。

「あ、ありがとう…」

「うん、じゃっ」

ニコッと笑って走っていくキミ。

「瑠香ー!早くー!」

「はっ、はーい!」

それが、2回目のキミとの出会い。

その時はなにもなかった。

「ごめん…!」

「遅いっ!藤岡と喋ってたじゃん。何喋ってたの?」

「別に?ボール拾ってくれただけだよ」

―藤岡 奏(フジオカ カナデ)

私の初恋の人。


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