君ヲ想う。
告白
あたしと優はこれがきっかけで、
誰よりもよく喋るようになった。
毎日が楽しかった。
授業だってそう、真剣に勉強するかと思いきや
寝ていたり、あたしに話しかけてきてくれたりした。
それが当たり前となった。
でも、まだ告白はしたくなかった。
蘭も菜月も、好きになったと思った!
そういわれたから、なんとか
メールも時々してるし、自分から喋りかけたりもした。
今思えば、なんか成長したなぁ~~って、
自分でも思うし、2人からも言われた。
そして、何よりも蘭も晃くんとは順調らしい。
まだ、告白はしないって。
菜月の方は、幸せすぎるって言って笑顔だった。
みんななんか楽しそうだなって思った。
これがずっと続けばなぁ~~なんて思った。





そんな日々を過ごして、夏休み入る1週間前。
「ねえ!亜衣!告白してみない??」
「え??何??急に・・・。」
蘭は言ってきた。
しかも・・・告白??
ありえないし・・・だって告白だよ??
無理に決まってるじゃん!!

「え??冗談だよね??」
あたしは笑ってごまかしたけど、
「いや・・・まじな話だから・・・。」
今日は日曜日で、久しぶりに3人で集まった日だった。
まさかそんな話がくるなんて思ってなかったし・・。
「うん。2人とも告白したら絶対いけるって!!
だってさ、いい感じだもん。」
菜月が自信満々に言った。

そうかな??
告白なんて・・・今までダメだったから
トラウマになってるし・・・こわいし。


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