君ヲ想う。
仲直り
あたしは濡れて帰ると、
お母さんはびっくりした顔であたしを見て
急いでバスタオルを持ってきた。


「あんたどうしたの!?」
そりゃびっくりするよ・・・
全身濡れてるから。


「なんでもない。」
あたしは冷たい手でタオルを受け取った。
家の中は温かくて、
あたしを温めてくれた。
ただ、あたしの心まで温めてはくれなかった。



「なんでもないわけなじゃない!!
傘は??
なんで持って行かなかったの??」
お母さんはうるさい。
もう・・・今そんな気分になれないんだよ。




「うるさいってば!!」
あたしは怒鳴った。
最近そんなことはなかったから、
それ以上何も言ってこなかった。




あたしは1人、部屋で閉じこもってた。
夕食も、お母さんは作ってくれたけど
食べなかった。
食欲がでなかった。
あたしはそのままベッドにもぐった。

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