生徒会室へようこそ

「な、何でもないですよー」

そう否定しても


「ふーん」

な、なによ、その疑いの目は・・


「何ですか?」

「いや、べっつにー」


意味ありげな笑顔を見せると、何処かに行ってしまった。


恐るべし、福山委員長の観察力。

あんなおちゃらけて見えて結構鋭いんだよね、あの人。


あなどれないなぁと腕を組むと


「言っておくけどさ~福山の観察力がいいんじゃなくて
二人が分かりやすいだけなんだからね~」

ひょこっと私の横に現れたのは学校祭委員長の
喜多山豪先輩。


笑顔がカワイイキュートタイプの先輩だ。

でも本人を目の前にして

「カワイイ」って言うと半殺しにされちゃうらしい。
(福山&安部談)

私も気を付けなくちゃ。


「全く二人とも分かりやす過ぎーー」

頭の後ろで腕を組んで、私を見つめる
喜多山委員長につい視線をそらす。

というか

「あのぉ、そんなに分かりやすいですか?」


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