この空の下で
遠い

詩織 SIDE



ガラガラ



「詩織、また有村さんのクラス行ってたの?」


「うん」


気付けば昼休みに
そうちゃんのクラスに行くのが
私の日課になっていた


「詩織のこと覚えてないんじゃない?
逃げられてるんでしょ?」


「うん、そうなんだけどー…」



そうだったらすごく悲しい


私にとってはあの頃の思い出は
忘れることが出来ない

大切なものなのに…



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