蒼の教室

昼休みが始まる
さて と 昼飯を食べよう

屋上の鍵を鞄から取り出した

一人で食べないと落ち着かないし教室は五月蝿すぎる

だから以前少々手荒な真似をしてこの鍵を先生から盗み いや 拝借した

いつも通り鍵をドアノブに通…せない?

なんで 驚きつつ再度鍵をいれようとするが鍵が開くどころか入りもしない

なぜ なんで?
一応もう一回試して それから…


階段を登ってくる音 まずい

ここは本来生徒の立ち入りを禁止されているところであり ましてや教員用の屋上の鍵を持っていることが発覚したらただでは済まない

沢木…

振り向くとそこには背の高い痩せ型の男
私から鍵を奪われた張本人だ

選択肢
1,逃げる
2,討論
3,流れ任せ

あげられるとしたらこの3つ位かなどと考えているといきなり肉と肉がぶつかる音 左頬に走る衝撃

ぱんっ

痛っ…

よくもこんな…鍵を返せ

言えた立場だろうか 奴に取り込むのはそう難しいことではなかった 一度肉体関係を持ち そのあと一方的な信頼を得て奴のポケットから鍵を抜き取るだけ 簡単にもほどがあった

無言で睨みつける さて どうしようか


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