crystal love
いつになく、
素直なジェイドは言う。

「3人でいても、4人でいても
何かが違う・・・

お前を呼び戻して、
5人になったら
・・・完璧な空間になった。」


違うと思う。

ーーーそれは、違う。

ーーーむしろーーー


「違うわ。ジェイド。
私たちが4人で居たら、
きっと、どこかで
ギクシャクしてた。

実際、そうだったもの。

・・・私の・・・せい、
なんだけど。」

ずっと、わかってた。

でも、どうしようもなくて。

それから、
逃げ出したのは、私だ。

ジェイドは黙って、
私の言葉を待っている。

「ずっと、息苦しかった。
自分が腫れ物になってる事は
重々承知していた。

元通りの自分になれば成る程
私の中の現実と、家族の心配が
噛み合わなくなった。

心配させたのは、
私なんだけど・・・。

だけど、この国に居る限り、
もう、独立だとか、
そんなことを望める状態には
なかったの。

だから、やりたいこともあって
貴方の母国で、働いていた訳
だけど。

ある意味、『逃げ』だったし
気遣われるのが苦痛で
中々に戻って来ないで
いたってのが、実際の所だわ。

でも、貴方が居てくれた事で、
それが、うまくいった。

全てが馴染んだというか・・

うまく言えないわね・・・。」

 





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