crystal love
「授業も、色々茶々をいれても、
ちゃんと聞いてくれるし、
一日でマスターする。
仕事も、真剣に取り組んで
いる人だと思うし、
いい加減だなんて思ってないよ。」

声に泣きが入る。

「ねぇ、ジェイド、
今日は忙しいから、明日にして。
お願い。」

鍵をあけドアノブに手をかければ
ジェイドが、再びロックをして
チェーンを施す。

「じゃあ、用が終わるまで、
待たせてもらう。」

「はっ?!」

我が儘モデルめっ・・・

「ほら、早くしな。」

ジェイドが言い。



「・・・・
何しに来たのよ?
本当は。

私だって自分の時間がほしいの。
わかるでしょ?

あなたほどに、時間も
チャンスもないんだから。
あなたの勉強の為の時間なら、
明日にしてよ。」


そう一息に、まくし立てれば。


彼は、クスッと含み笑いをして、
私の顔を覗き込む。



そして---




「恋を、しにきたんだ。」


そう、いった。



「あ・・・」



返す言葉が見当たらず、
息を飲む。




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