先輩(仮)

takaya side 3





自分でフったくせに思い出すのは優莉との楽しかった思い出ばかり…



ダメだなぁ…諦めなきゃいけないのに…


コンコン

「タカタカ?いるんでしょ?入るよ?」



「入んなよ」


「もう入っちゃったけど?」



はぁ…



なんで俺の前にいるのがこいつなんだ…



「帰れ、勝手に入ってくんなよ」


「なによ、その言い方ー!婚約者なんだから勝手に入ったっていいでしょー?」



こいつこそが俺を悩ませている元凶だ




「いいから帰れよ、冨田」


「帰らないよー、今日はおばさんにご飯お呼ばれしてるんだもん!それにいいかげん名前で呼んでよー」



呼べるわけないだろ!?


って言いたいけど俺にはこいつをどうにかできない…


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