鏡面世界
自分の苗字の謎が解けないまま1週間が経っていた。

そして、俺は教授の助手としてある村に来ていた。

都会から離れ、電車を乗り継ぐこと2時間、車に揺られること2時間。

教授によるとその村は1年に1回不思議な祭りをやるらしい。

「あ、村に着いてからは私のことを教授とは呼ばずに『市井さん』って読んでくださいね。」

「なぜです?」

「こういった村は外からの人を嫌う事があるからね。調査・研究なんて言ったら追い出されてしまう。」

「じゃあ、どうするんです?」

「それは大丈夫。今から行く村は知り合いが居るから。」

「ってことは、今からそういう村に度々行くことになると?」

そう質問すると、教授は俺を見て笑った。

その通りと言う代わりの笑顔だと分かり俺は頭を抱えた。
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