Dangereuses tower
よくそんな提案する気になったものだ。

俺は溜息をつく。

「いいか?ハルカ。今このタワーは、全てを司っているシステムに異常を来たしている可能性があるんだ」

「わかってるわよ、そんなの」

「ならエレベーターにも何か異常が起きる可能性があると思わないか?エレベーターもシステムに掌握されているんだぞ?」

しかし。

「じゃあ私達より先に逃げた客達はどうやって逃げたと思っているの?皆が皆、階段使って降りていったと思う?」

ハルカは俺の言い分を、正論と言えば正論で返した。

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