秘密の★オトナのお勉強②



貞永はちょうどいい事に、今は芸能雑誌の取材中。


その控え室で、あたしは思いの全てを発散する事にした。




「…寂しいよ」




急に身体から力が抜けて、あたしは目の前の机に覆いかぶさる。


なんだかその事しか頭に浮かばなくて、小さくため息を付いた。




…貞永と気持ちが通じ合ってから二年。

それを、お互いが再確認してから二週間。



あたし達、今の状態で本当に付き合ってるって言えるのかな?



毎日仕事に追われる毎日で、

お互いが多忙を極めて、

会話だってほとんど業務事項の日もあったり。



これじゃ、前の関係と何も変わっていない。


これでいいの―――?




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