愛しい君へ


「ねえ・・・龍哉・・・?聞いてる・・・?」
あたしゎ龍哉の手を握った。
握り返してゎくれないけど、力一杯握り締める。
「あたしね・・・?最初見た時冷淡な奴だって思った・・・。無口でなんか近寄りたくないって・・・思ってた・・・。でも・・・龍哉ゎ暖かくぁたしに接してくれて・・・。初めて温もりを知れた・・」
龍哉・・ありがとう・・・。
穏やかに眠る龍哉に問いかける。

決して楽しかったとゎ思えない。
不安で押し潰されそうな毎日だった。
でもね、龍哉と出逢えて、龍哉を好きになれて温もりを知った。
そして切なさも。

龍哉、早く起きてよ。
ちゃんと言いたいよ。
ねぇ、起きてよ。
このまま永遠のさよならなんて嫌だよ?


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