愛しい君へ


「梨李」
実美が立ち止まって話しかける。
あたしも少し先で止まった。
「なに・・・?」
「石橋君ね・・聞いた通り梨李がまだ好きなんだって・・。事故る前の日にね・・?石橋君とメールしてて・・・」
実美は俯いて話し始めた。

『石橋君ってなんで梨李フったの? 梨李めっちゃ泣いてたんだよ?』
『ぅん・・。知ってる・・』
『なんで? 梨李が嫌いなの?』
『違う!! 梨李は好きだ!でも・・・』
『でも? 何?』
『梨李にゎ迷惑かけられない・・』
『迷惑って何の?』
『俺・・・梨李傷付けてばっかだろ・・・? それが嫌なんだよ・・』
『石橋君、勘違いしてる。そりゃ傷付いたかもしれないよ、梨李。でもね・・梨李ゎ石橋君が好きなの。梨李ね、初めて囚に恋したの。梨李言ってた。「初めての恋の相手が龍哉で良かった」って。梨李ゎ本気なの』
『でも・・もお梨李にゎ何もしてやれねぇ・・・』
『それでもぃぃヵら梨李の傍に居てあげて・・・。』
『・・・分かった・・・』

「石橋君ね、あたしと約束してくれた。梨李と一緒に居るって」
だヵらあたしに電話しようと・・・?


< 74 / 150 >

この作品をシェア

pagetop