春と冬のスキマ
一章 記憶の中の人
目がさめたら


白い天井

真っ白


きれいだなぁ
すべすべしてそう


「谷村さん~?おきられましたか~?」


女の人の声。

急に声が聞こえてちょっとびっくり


・・・てゆーかあたし呼ばれた??

・・・


違うかな?

「谷村さん入りますよ~」

やっぱりあたしらしい

あれぇ?

あたしは
“谷村さん”??

ガラガラ

左側からカーテンのあく音。


左側はカーテンだったんだね

天井しかみてなかったよ
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