天然少女の憂鬱
 


「言いふらしたりしてごめん!!謝るから許してくれ!!」


そう言って土下座し出した葉月くんにかなりビックリしながらあたしも謝った。


「えっ!?…あたしの方こそごめんね。気づかなかったよ…」


「いや、全て俺が悪いんだ!!許してくれ!!」


「いや、その、許してるよ!!もう葉月くんに怒ってないよ!?」



あたしがそう言うと、葉月くんは立ち上がって、


「このことは彼氏には言わないでくれよー!!!」


と叫びながら教室に入って、勢いよく扉を閉めた。



…え?カレシ?

葉月くんが言った言葉をようやく理解して、あたしは言った。


「彼氏ぃぃ!!??」


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