先生にキス〈5〉
そして…何事もなく仕事も無事に終了し、手早くデスクを片付ける。
早く帰って、夕食作りたいなぁ…なんて考えていると…
「嬉しそうだな。そんなに早く旦那に会いたい?」
囁きかけられた、その言葉にピタッと手を止めて、後ろを振り向く。
そこには、ニッと笑みを浮かべた宇堂さんが立っていた。
もう……
なんなの、一体……。
「はい。会いたいです。」
宇堂さんに聞こえるくらいの小さな声でキッパリと告げ、“お先に失礼します”と挨拶して庶務課の事務室を出た。