先生にキス〈5〉
「…こっち。」
女の子は私の手を引っ張って走りだす。
一緒に走って行くと、そこには大きな銀杏の木。
ここ…さっきの売場から距離があるよね…?
この子…
ずっと歩き回って探してたんだ……。
女の子は目に涙を浮かべたまま、周りをキョロキョロと見てお母さんを探している。
私も探さなくちゃ…!
ピンク色の服の女性だったよね……。
辺りを歩き回りながら探していると…
「あっ…!ママ!」
女の子の大きな声に、私はそちらに顔を向けた。