大空の唄



「そんなこと…ないよ?」


はぁ?


ぱっと後ろを振り返ると
絢音は不思議そうに首を傾げた


何で?とでも言いたげな顔で…


「お、お世辞?」


苦笑いでたずねる陽を絢音は
眉間にシワを寄せさらに
不思議そうに首を傾げて見る


「お世話じゃないよ!

確かに普段の"蒼空"は
意地悪で生意気で…
あたしの宿敵だけど……

そんなの関係ないよ」


その目は真剣で真っ直ぐで…
何の迷いも嘘もかんじなかった


「空の本性が何であっても
あたしは空の歌う歌が好き」


トクン


凍りついた心はまた小さく鼓動を刻む


「SONG OF SKYの奏でる自由で
ありのままの音が大好き」


俺らはただただ、コイツの言葉に
圧倒されて目を丸くする


「それに…どんな"ソラ"も
間違いなく同じソラでしょ?」


そう言ってコイツの顔は
今までで一番の笑顔を作った


どんな俺も同じ俺…?


ドクン


今までで一番大きな鼓動


俺たちの中で間違いなく
何かが変わってきている


「まっ普段の蒼空は嫌いだけど」


「お前に嫌われたって
痛くも痒くもないよ」


「何ぃぃ!?」


少しずつ…でも、確実に…


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