姫のような王子様

友達。




○羅夢side○



ちょっと、なんかおかしい。



入学式そうそう変なことが続いて頭がショートしてる。


ついさっきまで、悴と話してて、でも女の子が廊下にいてちょっと目を向けて無意識に言葉が出て・・・・。




悴に思いっきり気使わせちゃったじゃん!!!



なにやってんのうち!!


ああーーーー!!



最低だぁー。



それから女子の所行っても、悴の方チラって見てるし!!




なんか悴は違う。



なんて表現すればいいんだろう。




あぁー。わっかんない!




そんな悩んでいると、入学式だから授業はなく、そのまま下校になっていた。



私は気分を晴らそうと屋上に向かった。





勢いよく屋上の扉を開けた。


開けると共に、風が体全身にあたる。



昔からこの感覚が好きだった。



ふと、上から物音がして目をやると、そこには朝の子がいた。



「あ!杏ちゃん♪」



そう、杏ちゃんに叫ぶと、杏ちゃんは私に気づいたのか、



こっちを見た。



でも、なんか拒絶って言うか、何か嫌ーって顔。







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