姫のような王子様

好きだから。





*次の日*


昨日悴に恋してると分かって、その時は何も思わなかった。


でも、今になって冷静になって考えると、今日悴にどんな顔で話せばいいのか。


そんなことを思っていても、時間は過ぎるもので、もう家を出る時間になっていた。




慌ててスニーカーを履き家を出た。


私は学校から家が近いため、歩きで登校していた。



どんな顔して話そう・・・・・



そればっかり考えていた。



そんな考えに浸っていると後ろから聞きなれた声が聞こえる。



しかもドンドン近づいてくる。



思わず振り返ろうとすると、すぐ横に自転車に乗っている悴が来た。



学校まで顔をどうしようか悩んでいたのに、まさか、まさか!!

登校中に会うことになるなんて。



「はよー!」




そう言って悴は朝から可愛い笑顔だった。



そんな可愛い笑顔につられてこっちも笑顔になれた。




「おはよっ^^」



なぜか、さっきまで学校に着くまで悴に会いたくないって思ってたけど、今は会えて良かったって思ってる自分がいる。



変なの。





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